■今年爆発的に流行したアイスバケツチャレンジ
画像:マンU時代のチームメイトウェルベックに氷水をかけられる香川真司選手
難病「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」への理解を深めるため、米国で始まった慈善活動「アイス・バケツ・チャンレンジ」。
出典:http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/tocana_34956
Facebookなどのソーシャルメディアや、動画共有サイトのYouTubeなどを通して社会現象化
参加者の中には各界の著名人や政治家も含まれており、寄付金の増加やALSの認知度向上に貢献
■一般人の間でも流行っているようだが…
運動が成功を収める一方、本来の目的から脱線しゲーム化しているという批判の声も上がり始めた。
出典:アイス・バケツ・チャレンジ 世界的ブーム 「ゲーム化」批判も (1/3ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
水をかぶって騒ぐことが主目的となり、慈善活動に参加しているような自己満足に陥っている
出典:アイス・バケツ・チャレンジ 世界的ブーム 「ゲーム化」批判も (3/3ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
○行動はエスカレート…
チャレンジは過熱気味になっているのが現状だ。
出典:「アイス・バケツ・チャレンジ」もはやオワコン? エスカレートして初の事故死、指名辞退も相次ぐ: J-CAST ニュース
単にバケツの氷水をかぶるだけでは面白くないと考えたのか、放水車やショベルカーなどを利用した大がかりなものまで登場
出典:「アイス・バケツ・チャレンジ」もはやオワコン? エスカレートして初の事故死、指名辞退も相次ぐ: J-CAST ニュース
エスカレートぶりには、
「悪ふざけして目立つためのイベントになりつつあるな」
「ALS患者云々関係なくて、ただバカ騒ぎに参加したいだけだろ」
と冷ややかな視線を送る人も
出典:「アイス・バケツ・チャレンジ」もはやオワコン? エスカレートして初の事故死、指名辞退も相次ぐ: J-CAST ニュース
○そして初の死者も出てしまった
イギリスのスコットランドでは24日、18歳の少年が崖から池に飛び込んで溺死した。
出典:「アイス・バケツ・チャレンジ」もはやオワコン? エスカレートして初の事故死、指名辞退も相次ぐ: J-CAST ニュース
チャレンジの一環として飛び込みを行ったらしく、初めての死者。
出典:「アイス・バケツ・チャレンジ」もはやオワコン? エスカレートして初の事故死、指名辞退も相次ぐ: J-CAST ニュース
■最悪…アメリカでいじめに利用されてしまった
米オハイオ州カヤホガ郡ベイビレッジでは、「Bay High School」に通う自閉症を持つ1人の男子生徒
普段から学校でのいじめに悩まされてきた
15歳の少年です
パンツ1枚の姿でガレージに立たされると、バケツの中身が彼の頭に容赦なく放たれた。
○しかも中身は氷水ではなく汚物だった…
水は黒く濁っておりひどい悪臭が漂っていたとのこと。そこに混ぜられたのは糞、尿、唾、たばこの吸い殻であったことが分かっている。
その時の様子をインスタグラムにも投稿していたいじめっ子たち。
※インスタグラム…写真などの画像に特化したSNS
○母親がメディアに映像を公開
自閉症は自分がいじめ被害にあってもそれを親や教師に訴え出ることが殆どないとされ、事件が明るみに出ないことも多い。
これが発覚したのは、少年の携帯電話に保存してあったそのショッキングな映像を母親のダイアンさんが見てしまったから。
ダイアンさんは夫や長男と相談し、地元メディアにそれを持ち込んで公開
息子が悲惨な目に遭っている映像を世間の目にさらすのは非常に悔しいとしながらも、「アイス・バケツ・チャレンジが、こんな残酷な悪ふざけとなって現実に行われていることを皆さんにも知ってほしい」と涙ながらに語っている。
警察もメディアの取材に「許しがたい行為だ」と話しており、事件として法廷に持ち込まれる可能性が高くなっている。
■日本の教育現場からは「イジメへ繋がるのでは?」との危惧の声も出ていた
この世界的なキャンペーンは現在、賛否両論となっており、“否”の立場の人たちから出ている意見のひとつが、「イジメに繋がるのでは?」というもの
「こないだ校内を歩いてたら、部活後のテニス部員たちがひとりの部員に3人くらいでバケツの水をかけてはしゃいでました。この部員たちが普段から仲が良いのは知ってたのであまり強くは注意しなかったけど、もしかしたらやられてる本人は嫌がってるのかもっていう不安はありますよね。
チャリティーっていう冠があるので、そのあたりの判断や対応は難しいです。
「指名する」「他人が水をかぶせる」といったこのキャンペーンの持つ性格は、イジメとの関連性はゼロではないといえるかもしれません
■氷水チャレンジ”終焉”も近いか
米政府や議会では禁止令が出るなど、ブレーキをかける動きも出ている。
出典:アイス・バケツ・チャレンジ 世界的ブーム 「ゲーム化」批判も (1/3ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
アイス・バケツ・チャレンジを行う一般人が急増しているが、こうした悪ふざけが横行すればこれに背を向ける人々も増え、近いうちに幕引きとなるであろう。
斬新でも何でもないし、こんなの元々いじめの要素しかなかったし!むしろこれって、差別の元凶でしかないだろ! --- アイス・バケツ・チャレンジで卑劣ないじめ。汚物を浴びせ、SNSに投稿。(オハイオ州) t.co/iQ7UXEospV
やった側も全員、同じ目に合わせてやりたい。そうしなきゃわかんないでしょ。@アイス・バケツ・チャレンジを自閉症の男子高校生に無理強い→バケツには汚物 #ldnews t.co/eYiJAuRH3S